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2012年5月 8日 (火)

「学校適正配置」長畑私案

 学校適正配置つきましては、現在、四條畷市学校適正配置審議会が継続審議中ですので、議員が意見を述べるのは差し控えなければならないのは十分承知しています。しかし、多くの市民から直接ご意見を聞かせて頂く事も多く、また、審議会を傍聴させて頂きましても、多様な意見がでており中々まとめるのは難しいのではと思います。そこで、どの案が良いとか悪いとかを述べるのではなく私の案も一度検討頂きたい、そういう視点で長畑私案を公表します。

 まず、他市の例から話を進めさせて頂きます。
 今年4月21日の新聞に大阪市のあいりん地区周辺の市立小3校を統合し、近くの中学校の敷地に約10億円をかけて新校舎を建て、2015年に小中一貫校を開校する方針が掲載されました。しかも、私立と同等かそれ以上の教育を受けられるスーパー校にする、とても興味のある内容です。と言う事で、平成22年2月に大阪市学校適正配置審議会が「今後の学校配置の適正化の進め方について」の答申を出していましたので、それをもとに私も勉強させて頂きました。そこには、現在我が市で問題となっている東小と南小との統合に重要な内容も書かれていましたので、ここで原文のまま紹介させて頂きます。

 『学校の規模のみの要因によって、当然ではあるが教育のあり様が異なるわけではなく、小規模校であるということの理由だけで、決定的な影響を及ぼすものではないが、学校が小規模校となることにより、人数が少ないことによる利点もあると同時に教育上の課題となる部分も生じてくることから、児童の教育条件をよりよいものにし、「生きる力」をはぐくむことができる学校教育を保障する観点からも、学校規模の適正化を進めていく必要がある。
 一般的に、1 学年あたりの児童が少なければ、校外学習などで、集合、解散等の指示が通りやすいことや、学年縦割りの班別活動等、全児童が顔見知りであることで班分けがしやすいことなど、学校としてまとまりやすく、小規模であることのよさが生かせるところがある。また、保護者との関係においても、児童の一人一人の生活実態が把握しやすいことから、家庭との連携がとりやすいと言える。一方、課題としては、単学級の学校ではクラス替えもできないことから、人間関係が固定化する傾向にあると一般には言われており、これらの人間関係の改善や修復の機会が制約されてしまう。また、運動会でのリレー、ドッジボール等の球技大会などにおいて、クラス対抗ができないので、互いに切磋琢磨する機会が少なくなる。さらに、クラスの人数が少なければ、授業の中で多様な発言が引き出しにくくなるばかりでなく、音楽の合唱や合奏、体育の集団競技などは困難な場合もあり、教育活動の幅が狭くなる。
 クラスの人数が少なくなれば、男女比にも偏りが生じやすくなり、児童会活動では、一人当たりの負担が大きくなったり、またクラブ活動の設置数が少なくなり、十分な選択肢がない場合がある。
 さらには、教職員数も少なくなるため、学年運営に関して同学年担当教員による学年共通の指導方法の高め合いができないことや、国語主任と児童会活動というように、教科・領域分担を一人で複数担当するなど、教員に関しても負担が大きくなる。』

 以上です。つまり、私としましても東小と南小との統廃合は児童の事を考え将来を見つめれば、実施していかなければならないと思うのです。その統廃合が今回の適正配置の中で一番重要なポイントで、ここを保護者の方にご理解頂かないと子ども達の為にならないと考えます。市教委の考え方は、先に紹介させて頂いた大阪市の考え方を含んでいるのは当然のこと、それにプラスして、市内全ての校区で2小1中、または、1小1中を基本とした小中一貫教育を実施したいと言うものでしょう。また、市民の方々の意見を聞いていますと、問題点は主に安全面も含めて通学距離でないかと思います。その2点をクリアーできれば、もっと前向きな議論が出来るはずです。そこで、まず通学距離から考えますと、私は東小と南小との中間距離に学校を建てる、それが出来ればベストだと思うのです。また、小中一貫教育を考えますと、東小と南小との統廃合した場所に南中も持って来るのが一番良いのは間違いありません。ちょっとややこしい言い方をしましたが、つまり、現在の南中に東小と南小の統合校を持ってきて、小中一貫校とする案が、保護者と教育委員会が考える内容に一番近いと思うのです。ただし、現状校区のままでは、くすのき小学校の一部児童も新しい南中に通う事になる点をどうするのか、その点はしっかり教育委員会の中で議論しながら進めて頂かなければなりません。
 以上の考え方を踏まえ、では、どうすれば現在の南中の場所で2小1中の一貫校が出来るのか、ハードの面から考察させて頂きます。

 最初に、大阪市の例から話を進めさせて頂きます。今回大阪市が統合する3小1中の敷地面積ですが、萩之茶屋小の敷地面積が7,442㎡、弘治(コウジ)小が5,340㎡、今宮小が8,353㎡で、今宮中が19,449㎡です。これに対して、本市は東小が16,096㎡、南小が13,441㎡、そして肝心の南中が20,323㎡となっています。
 大阪市の今宮中と敷地面積を比べましても、南中の方が大きく統合後の利用は問題ないと思います。しかし、大阪市内の当該校3小の敷地面積と比べますと、本市の当該校2小の敷地面積がとても大きく、統合後に敷地面積が小さく感じられるのは間違いありません。そこは道路を挟んで向かいに市立教育文化センターもあります。その土地1,557㎡も南中の敷地として利用すれば合計21,880㎡となり、それほど狭いとは感じないでしょう。

 さて、敷地面積はクリアーできたのですが、建物は増築する必要があります。しかし、敷地面積をクリアー出来たと言いましても運動場を考えればゆとりがあると言える程ではありませんので、大きな建物を立てる事はできません。そこで、南中(平成29年度予想で計319名)より2小が統合された方の児童数(平成29年度予想で計432名)が多くなりますので、現在の校舎は小学生に使って頂きます。そして、中学生が利用する方を現在の校舎より小さく最低必要な大きさでの増築とします。その位置は東側がベストかと思います。理由は、まず、接道が敷地の高さより数メートル高く、建物高さに影響する道路斜線には有利に働く点。出来れば交通量の多い道路ですので、校舎を増築する際には道路幅員を広げ現在の歩道を延長する形で安全を確保するのも必要かと思います。次に、東北角が庭になっており運動場としては利用されていない場所がある点。また、南東にはプールがあります。プールは小学生にも対応しなければならず、作り直さなければならないのは当然の事で、プール移設を考えれば、その場所も有効利用出来る点です。つまり、プールを撤去し、その場所から北にある庭に向かって南北に細長い校舎を増築する。且つ、1階はピロティにし、運動場としても利用出来るような設計にするなど、少しでも運動場の面積を確保する配慮も必要です。プールに関しては、予算が許すのであれば、寝屋川市にある中高一貫教育の同志社香里のように増築する校舎の屋上に作るのが良いでしょう。しかし、市立教育文化センターを撤去してその場所へ作ることも可能です。ただ、壊した市立教育文化センターの跡地や広場は運動場とし、小学生の低学年が利用出来るようにした方が、メインとなる運動場の利用量が少しでも緩和出来ると思います。

 以上がハード面の簡単な説明ですが、これは、現在の児童生徒数にしか対応を考えていません。つまり、これ以上児童生徒数を増やす事は無理な案なのです。となりますと、必然的に、市教委の案としている校区再編は大きく見直して頂かなければなりません。つまり、校区再編は、小規模校にならない限り近くの学校へ行く、これを前提に考えるだけで良いと思います。ただ、畷小を卒業した子ども達のほとんどが畷中へ進学する中、僅かでも南中へ進学する子ども達がいる点、また、くすのき小から西中と南中にわかれて進学する点等、あくまでも2小1中、または、1小1中を前提に学校適正配置を考えるのであれば、そういう不具合な点は見直す必要があると思います。

 統廃合の候補に該当される保護者や地域の方々は、どの条件も今より良くならないと納得できないのは十分理解出来ます。平成24年度からは教育に力を入れると前向きに市長が取り組んでいる中、私は南中の小中一貫校を、橋下大阪市長のように私学並みのスーパー校に変えるぐらいの気概を持って教育委員会には取り組んで頂きたいと思います。

 次に、統廃合後の東小と南小の使い道を述べさせて頂きます。ただ、統廃合が決定していない中、言及するのは問題があるかと思いますが、政治に携わる者としてここまでを考えて先ほどまでの内容を発言しなければと思います。

 まず南小は、当分の間運動場やプールは小中一貫校が臨時的に使える様にした方が良いと思います。その必要がなくなった時点で、売却が前提ではなく、庁舎に近い立地をいかした利用方法を時代の流れの中、検討するのが良いでしょう。また、東小に関しては、側道とはいえ国道163号線沿いにある立地を考えれば利用価値が大きいと思います。歴史と観光、そして緑を市のPRポイントとしていながら有効な施策が未だ実施されていない中、東小跡地を有効利用していければと思います。私の案は、運動場を国道163号線側道から直接乗り入れのできる駐車場とし、“道の駅風地産物販売店”や“歴史民俗資料館”として再利用する考えです。

 私は、常に観光地は自ら作っていかなければならないと考えています。アメリカの単なる山に立てられた“HOLLYWOOD”Signはその典型でしょう。今、国道163号線を走っている運転手に、どれだけの割合で飯盛山に山城があったと知っている方がおられるでしょうか。そういう方が興味を抱く様に、私は国道から見える場所に“飯盛山城跡”と大きなサインを立て、また、飯盛山城跡へ向かう山道を整備する。しかも、単なる整備ではありません。ハリウッドの例を出しましたので、同じ場所の話をしますが“Hollywood Walk of Fame”をご存知ですか。歩道にスターの名前を刻んだ星形プレートを埋め込んだものです。飯盛山城跡地まで行く山道に、石畳をひいて、ところどころ昔の武将の名前が入った石畳があれば面白いのではないでしょうか。それとも、河内キリシタン関係の名前を入れても楽しいでしょう。そういう風にいろいろな仕掛けをして行く。つまり、山道と言うより散策路としての充実を考えるのです。

 そのスタートが、私は東小跡地の運動場を利用した駐車場だと考えます。そして、東小跡地の校舎には、公共トイレを併設した休憩場や地場産野菜を売る場所、それに加えて、歴史民俗資料館があれば絶対に人が集まる賑やかな場所になるはずです。

 現在の歴史民俗資料館は、歴史のある東高野街道沿いにあり、且つ、民俗展示室は国指定登録有形文化財建造物に指定されるなど貴重なものではあるのですが、道路が狭い上に周囲に観光バスが駐車する場所すら確保出来ず、決して立地が良いとは思えません。観光地の基本を考えれば、駐車場が整備されていることは絶対条件なのです。また、蔀屋北遺跡から出土した2000箱もの貴重な資料。保存・公開できる環境が整えば、大阪府教育委員会から無償譲渡も可能と聞いております。それらも東小跡地であれば可能となるのです。これから、45周年、50周年と市史を編纂していく等、本市の歴史に関する場所はどれだけ広くても良いはずです。

 以上、後半は学校適正配置からポイントがずれてしまいましたが、四條畷市の将来を担う子ども達の為に私が考えた案であります。

                              平成24年5月8日

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